ネット依存と歯科との関連|お知らせ

お口の健康と生活習慣

お口の健康と生活習慣

生活習慣 口 歯 健康 ネット依存

こんにちは。麻布十番歯科オーラルケアです。

少し前になりますが2024年5月16、17日、神奈川県横須賀市で行われた小児歯科学会に参加してきました。私、伊藤は横須賀で生まれ育ったのもありまして、海風を懐かしく感じながら会場の横須賀芸術劇場にむかいました。

お昼休みには会場すぐ近くの海沿いを歩けるウッドデッキがあり、隙間時間の散歩でかなり癒されリフレッシュできました。 

リフレッシュと言えば皆さんは自分の心身の整えるために習慣化していることはありますか?

今回は習慣をテーマに歯科にまつわるお話をさせていただこうかと思います。

習慣も身体に良いもの悪いものがありますが、悪しき習慣を繰り返して定着してしまい、日常の生活に支障が出てしまうと依存の始まりと言えるでしょう。

今回どの講演も勉強になりましたが、一番興味深かったのは、依存症治療で有名な久里浜医療センターの名誉院長である精神科医の樋口進先生がご講演された子供のネットゲーム依存のお話でした

講演前、私自身、ネット依存と歯科との関連はあまり見出せておらず、子どもという共通テーマに沿ったお話であろうと早合点しておりました。

しかし実際は、ゲーム依存の子供は昼夜逆転など生活リズムが乱れやすいことや、ゲーム中心の生活になるために、お風呂・歯磨きなどがそっちのけになり、衛生状態が良くない環境になりやすいこと。また、ゲームを長時間しながらお菓子やジュースのだらだら食べになりやすいなど、むし歯のリスク因子のキーワードがずらりと並び、大変驚きました。

実際に、依存症の子供の口腔内は治療が必要なケースが多いらしく、それを裏付けるかのように、今回の学会においても、子供のむし歯の程度と生活習慣の乱れの関係が示唆されるような発表もあり、むし歯は生活習慣病なのだと改めて認識した次第です。

また、私たち歯科医はただ単に治療するだけでなく、子供たちの口腔内環境から、日々の生活の問題点も一緒に考えていくことが必要だと感じました

子供のことばかりお話してまいりましたが、生活習慣病は子供に限ったことではなく、もちろん大人の場合も同様に考えられるでしょう。

具体的には、慶応義塾大学内科教授の伊藤裕先生がご提唱した『メタボリックドミノ』という考え方があります。

メタボリックドミノ−運動不足•過剰な脂質糖質の摂取•ミネラル不足•過度の飲酒など不健康な生活習慣から肥満が起き、肥満によって引き起こされた病気が重積し、時間の経過とともにドミノ倒しのように止めることのできない重篤な病気(脳卒中、心不全、認知症、腎不全など)につながっていくという状態を表したものです。

このドミノを川に見立てて、ドミノが下流まで倒れないように、できるだけ上流で病気が進まないように管理することが大切だと言われております。

この上流に位置する病気には、むし歯や歯周病も含まれており、むし歯や歯周病は重篤な病気につながるスタート地点なのです。

近年、歯周病と肥満の関係の研究がすすんでいることや、歯周病と糖尿病、また、むし歯菌と脳出血の関連など、口腔内細菌が身体に悪影響を及ぼすことがわかってきております。

規則正しい日々の生活をおくることやお口の環境を整えることは、健康を維持する上で、とても大切なことなのです。

『人間は習慣の奴隷である』という福沢諭吉先生のお言葉もありますが、良い習慣の小さい積み重ねが身も心も健康であることの秘訣なのかもしれません。

皆様のお口の健康のために習慣化できることを、是非一緒に考えてまいりたいと思います。皆様のご来院をお待ち申し上げております。

監修者  鳥居 秀平  医療法人社団 悠和会 北野坂鳥居歯科医院/理事長

「医は仁術」の理念に基づき、患者様の気持ちに寄り添い、誠実で愛情ある治療を行うことを大切にしています。当院では、患者様の不安や希望を伺い、その方に適した治療を提供することを重視しています。オペ室や歯科用CT、マイクロスコープなどの設備を整え、安全で信頼できる治療環境を整えており、スタッフ一同、患者様の大切な歯を守るために努めております。

略歴

  • 1994年 日本大学松戸歯学部卒業
  • 1996年 英国マンチェスター大学研究在籍
  • 1998年 国立大学 東京科学大学大学 歯学部 文部教官
  • 1998年 東京科学大学付属歯科衛生士学校 講師
  • 1999年 国立大学法人 東京科学大学大学院医歯学総合研究科
    顎顔面機能再建学系専攻 文部科学教官
  • 2001年 北野坂鳥居歯科 開業

所属

  • 日本口腔インプラント学会 専門医
  • アジア口腔インプラント学会 認定医